激甘王子に溺愛されました
「星那走るの速すぎだって……っ!」
息切れしながら現れた彼は高月くんの友達の佐野くん。
「あーー!佐野!私アンタに聞きたいことあるんだ!来て!」
いきなり何かと思えば結衣ちゃんが立ち上がって佐野くんに大声で言う。
佐野くんの腕を引っ張りながら「早く!」何て言う結衣ちゃん。
「え、?あ、ちょ!また走んの〜ぉ?」
「じゃあ千菜のことよろしくお願いします!」
そんなことを高月くんに言う。
今2人っきりにされても困るよ結衣ちゃん……!
あっという間にいなくなってしまった結衣ちゃん。
「ちいちゃんと2人でのお昼とか最高だ」
と、語尾に音符がつきそうなほどルンルンな高月くん……
私はそんなルンルンな気分にはなれません……