激甘王子に溺愛されました



「ちいちゃんのお弁当美味しそう」

「ちいちゃんのお母さんが作ったの?」

「それともちいちゃん?」

「ちいちゃんがエプロンしてるとか可愛いんだけどどうしよう……!」




勝手に話を進めてる高月くん。
私は無視して食べ進める。

そしてそんな私を見ながらコンビニのおにぎりを食べる高月くん。




「ちいちゃんのお弁当っていつも美味しそうだよね」


「ちいちゃんが作ってるの?」



何度も同じ質問をしてくる高月くん。
そろそろしつこい。

黙って欲しくて頷く。




「え?!じゃあほんとに毎朝エプロンつけて自分でお弁当作ってるの?ちいちゃんが?」



黙って頷く。



「えええええまってどうしよう可愛いよ、想像しただけで可愛い。うん。やばいね可愛い。ちいちゃん可愛い。」



可愛いを連呼する高月くん。
ここまでお世辞を言われると何だか惨めになってくる。



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