激甘王子に溺愛されました



「ちいちゃん何してんの……」



いつからここにいたんだろう。


いくら夏になってきてるとはいえ雨の中待っていたちいちゃんの体は冷えきっていた。



「とりあえず雨やばいし俺んち入ろう?」



抱きしめながらそう言うと小さく俺の腕の中で頷く。




家に入れて、電気をつけると目が赤くなってるのがよくわかる。

何でちいちゃんはこんな雨の中、泣いて俺のところに来てるの……?



「ちいちゃん体冷えきっちゃってるから、とりあえず着替えよう」


そう言うと首を横に振るちいちゃん。




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