激甘王子に溺愛されました




「……まず、話を聞いて欲しい……」


玄関だし、部屋に入れようかとも思ったけど俺の目を見ながら言うちいちゃんから大事な話なんだってことがわかる。

大事な話じゃなかったらこんなところまでこないか……。



「ここでいいの?」


そう聞くと頷くちいちゃん。



「……今更かもしれないけど、もう遅いかもしれないけど……私、高月くんのことが好き……!」



え……?



「穂乃香さんの方がどっからどう見ても高月くんとはお似合いだし、復縁しちゃったなら諦めるから……。でも気持ちだけどうしても今日伝えたかったの」



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