FAIRY TRAPPER!
優真だってそれがわかっているだろうし、付き合うのは時間の問題だって思ってた。
「華恋、ファミレス寄っていかない?」
その時のあたしは唐突にそんなことを言われても怪しいとも思わなくて、今思えばそこで察するべきだった。
いや、その時点で察したところで何の解決にもならないから、実際問題もっと前から手を打っておくべきだった。
優真との仲をあれだけアピールしていれば大丈夫だろうと油断していた。詰めが甘かった。
牽制をかけまくっていたつもりだったのに。
優真にもあたしの気持ちは伝わっていると思ってた。
どんだけモテても、ほかの男がチヤホヤしてくれようともあたしは一切靡くことなく一途に優真だけを想って、彼だけを見つめてきた。
それなのにこんな仕打ちってあり?
それともわかってやってる?
いや、優真はそんなに計算できる男じゃない。だってハッキリ言っちゃうと彼はバカだ。
それに恋愛経験は少ない。
駆け引きできるような男じゃないのだ。