FAIRY TRAPPER!
ああ、そうだよね。だからあたしが勇気ふりしぼって甘えたのふりして手繋いで帰ったりしてもこいつは何にも感じなかったってことでしょう?
まるで幼稚園児が"おててつないでかえろうね"って、そういうイメージだったってことでしょう?
あたしの努力はなーんの価値もなかったってことね。
「優真、彼女いるんだったらあたしと帰っちゃダメだよ。朝も一緒に登校するのやめようね?バイバイ」
百点満点パーフェクトな笑顔を優真に向けるとファミレスを出た。
あたしが未練タラタラなんて絶対嫌。
これまで通り、いつでもどこでも優馬に引っついて彼女に圧をかけることはできるけど、優真に好きになってもらわなくちゃ意味がない。
なのに、これまで一緒に過ごしてきて好きになってもらえなかったってことは、これから何やっても無理じゃん。
だったらもう、スッパリ諦めて他の人探した方が懸命な判断だと思う。
絶対にあたしの方が可愛いのに、努力してたのに、アピールしてたのに、それでも好きになってもらえなかったんだから。