今日から昨日へ
「な?店に望ちゃん。て子入らなかった?」

シャワーから出た優ちゃんが頭を拭きながら聞いてきた。


「ん?入ったよ。どうしたの?」


私は下着姿で先にベットの中に潜り込んでいた。


「いや~。俺がスカウトしたんだけど…地味だから客受けとかどうなのかなって?」


優ちゃんがそんなことを心配するなんてめずらしい。

その時はそれぐらいにしか思わなかった…。

「まぁ。多少ね…。でも大丈夫だよ。なんとかやってるみたいだし」


私はもともと淡白なほうだったし、
夜の仕事を始めてからは余計に私達のエッチの回数は減り。

それでもたまに求め合う時は何故だか昔と変わらず優しかった。

壊れ物を扱うみたいに大切に大切にしてくれる。



裸で布団に入ってきた優ちゃんは優しく私にキスをする。

まだ乾いていない髪が冷たくて気持ちイイ。

耳元からゆっくりと唇が下に下がっていく。

キスの雨はくすぐったくて気持ちいい。


「くすぐったいょ…」


優ちゃんは私が反応するのが楽しくて仕方のない様子。


クチュクチュと水っぽい音がする頃には優ちゃんのが欲しくて堪らなくなっている。



「好きだよ」

私もだよ。



優ちゃんの本当の気持ちなんかわからない。


体を重ねても気持ちまでは見えないから。



でも確かなのは、私は優ちゃんを好きだってこと。



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