私に甘甘不良君
「あっ、あの。僕の名前知ってる?」
「うん。山内康太君でしょ。」
可愛く首を傾げて言う。
思い出しといてよかったー。
名前。
あーあ。顔真っ赤になっちゃった。
ってか早く帰りたいんですけど。
「それで?」
早く言えって気持ちを込めて言う。
「あっ、あの。
優奈ちゃんが好きです。
僕と付き合ってください。」
無理に決まってんだろ。
自分の顔鏡で見てからもう一回おんなじこと言ってみろよ。
「ごめんね。私今、好きな人いるの。
だから君とは付き合えない。」