one year's story
それから一年、軽いいじめにあってきた。

本当の被害者からすればそんなのいじめの内にも入らない、っていうくらいかるーいもの。

それでも今まで友達に囲まれてきた私にとってそれは辛く、少しばかり人格を変えてしまうものだった。

友曰く、「幸紀ってそんなに自己否定強かったっけ?」。

そんな私を唯一見捨てないで一緒にいてくれたのは、バスケットボール部で一緒の藤川 唯『ふじかわ ゆい』。

クラスで孤立する私に毎休み時間ひたすら話しかけてくれた。

彼女がいなければ心の弱い私は今ここで校長先生の話を聞けていなかったのかもしれない。
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