one year's story
水曜日の四時間目、今日、ついに初めての英語の授業!塾で山田先生に習ってから楽しくて…五教科の中で一番好きになった。
塾に通って、吹奏楽部の仮入部に毎日参加して…中学に入ってから急に忙しくなったなあ…
キーンコーン…鳴り響く機械音。入ってくるメガネのスーツ男。そいつは、
「ね、渡部、あの先生…」
「あー、やっぱりまり、あの先生無理ー」
「だよね、私も無理、かな…」
怖い。けど…声には惹かれた。
少し低くて、名前を呼ばれたらドキっとする。
「きりーつ」
号令が声をかけるけど、それをとめてメガネ先生は自分で号令をかけた。
「Everyone,please stand up!」
躊躇しながらもガタッと椅子をならせて立ち上がったのは、私と数人だけだった。皆キョトン、として回りの様子を伺っている。
「あー、忘れてた!俺がStand upって言ったら立ってな」
人懐っこい笑顔を浮かべたメガネ先生。苦手、だもん。…多分。
「はい、もっかい!Everyone,please stand up!」
今度は皆素直に立ちあがった。
「Good morning,everyoneっつったら、Goodmorning,Mr.Aokiっつってな!」
Mr.Aoki…あおき先生って言うの?
「はい、座っていーよー」
皆で復唱して、ようやく座らせてもらえた。
塾に通って、吹奏楽部の仮入部に毎日参加して…中学に入ってから急に忙しくなったなあ…
キーンコーン…鳴り響く機械音。入ってくるメガネのスーツ男。そいつは、
「ね、渡部、あの先生…」
「あー、やっぱりまり、あの先生無理ー」
「だよね、私も無理、かな…」
怖い。けど…声には惹かれた。
少し低くて、名前を呼ばれたらドキっとする。
「きりーつ」
号令が声をかけるけど、それをとめてメガネ先生は自分で号令をかけた。
「Everyone,please stand up!」
躊躇しながらもガタッと椅子をならせて立ち上がったのは、私と数人だけだった。皆キョトン、として回りの様子を伺っている。
「あー、忘れてた!俺がStand upって言ったら立ってな」
人懐っこい笑顔を浮かべたメガネ先生。苦手、だもん。…多分。
「はい、もっかい!Everyone,please stand up!」
今度は皆素直に立ちあがった。
「Good morning,everyoneっつったら、Goodmorning,Mr.Aokiっつってな!」
Mr.Aoki…あおき先生って言うの?
「はい、座っていーよー」
皆で復唱して、ようやく座らせてもらえた。