one year's story
青木先生の授業は聞いてて楽しい話が詰め込まれてて、でも大事なところはちゃんと解説してくれるから充実していた。けど、他の授業とちがってふざけすぎな気がするな…

そんなこんなで一時間なんてあっという間に過ぎて、また機械音が鳴り響いた。

「じゃ、今日はおしまい!Everyone,please stand up!」

「Good bye,everyone」

「Good bye,Mr.Aoki」

青木先生はそれを聞くと満足げに微笑んで、オレンジの取手の黒いかごを持ち、ドアに近づいた。

ふいに、目があった。

まあ、ドアのそばにある私の席。先生は職員室に帰るためにドアに近づく。考えてみれば当たり前なんだけど。

でも、なんかびっくりしたのかな、心臓どくんってなって。

先生はにやって笑った。

それもなんか緊張して。嫌いなのに。嫌いなはずなのに、なんか、変な気分になる。
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