リナリア
「いや、出張じゃないよ。再来週、ロンドンに出張はあるけど、今回は李蘭に会いに来た。」

「立ち話もなんだから、カフェにでも行かない?」

私達の間に割って入ってくれた一華。

『うん、移動しようか。』

私の腕に自分の腕を絡ませて、どんどん歩いていく一華が、「ヘタレ…あっ結城は肉食に見えて草食だから。」ボソッと呟く。

事態がイマイチ飲み込めてない私は返事もできなかった。

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