リナリア
『颯くんいーの?』

「お招き頂いちゃっていいの?」

『うちは招くの大好きな家族だから。』

「んじゃあ、お言葉に甘えて。」

私は琉架の方に向き直ると。

『琉架はどうする?』

琉架のキョトン顔、久々に見たわ。

「いいのか?」

『1人位増えても何の問題もないわ。ただ、私の双子の兄が事情知ってるから、気まずいかもよ?』

「李蘭といれるなら平気だ。」

今さら甘々になってくれても、私にはまさしく今さらなのよ。

これが半年前までなら、ときめいてたのかな。

なんだかうまくいかないな。

タイミングって大事なものなのね。
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