リナリア
「とりあえず決まってよかったな。」

二人で買う予定だったのに、何故か來も出したいと言い出して。

結局、三人で購入。

ワイングラスとお高めなワインは二本。

一本は10年後も一緒に飲んでもらえるようにって、思いが込められてるの。

あとはオペラのプラチナチケット。

なかなかとれないもので、こちらは李斗のコネでとれてたの。

喜んでくれるかなぁ。

今日は二人とも、うちにお泊まり。

明日明後日休みだし。

まぁ、明日はパパとママの所に行くけどね。

プレゼント渡さなくちゃ。

今は部屋で三人で飲んでる。

私はあんまり強くないから、ちびちび飲んでるんだけどね。

二人はすごく強い。

私なんて、もうちょっとふわふわしてるもんね。

「りー、酔ってる?」

顔をのぞきこんでくる來。

男前ですなぁ。

肌もスベスベだし、鼻筋キレイだし、唇も少し薄くて、私好み。

なんか無性に触りたい。

唇に親指で触れてみる。

ビクッてなる來、可愛い。

「…りー、襲うぞ。」

欲情した來の目。
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