リナリア
「来週なら、もう送別会もできないじゃない。大学の友達メンバー寂しがるよ?特に結城とは仲良かったじゃない。」

話しに上がると思った、琉架のことは。

だから、動揺は見せなかったつもり。

『うん、でも一時帰国するときは連絡するから、みんなで飲もうよ!スペインにもよかったらきて!』

つとめて明るく振る舞ったつもり。

できてたかな?

「もうっ!李蘭のばか。」

最後まで文句を言い続けてた一華。

一時帰国なんて、自分の意思じゃするつもりない。

だから、スペインに来てもらえたら嬉しいなっていうのが本音だけど。

逃げないと離れられない位、バカみたいに好きだったの、琉架…。

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