リナリア
再会する女
『あっ、一華?私、1週間だけ仕事で日本に戻るの。』

「うそっ!1年ぶりじゃない!いつから?」

スマホ片手に話している私。

『…あーー、たった今着いた。』

少しの沈黙のあと。

「だーかーらー!早く連絡しなさいって、いつも言ってるでしょ!なんで毎回唐突なのよっ。」

キレた。

一華はキレたら恐いけど、すぐ許してくれる。

だから、私みたいなのと長く友達続けられてるのかも。

「今夜は会えるの?」

怒りがおさまったらしい一華が問いかけてくる。

『うーん、今日はそのまま会社行って、流れで飲み会だわ。土曜日ならなんとか女子会できるかも。今回時間も日にちもないから、みんなじゃなくて女子会にして?』

「わかったわ。土曜日ね!また連絡するわ。」

このときはまだ、女子会をしてくれるんだと信じて疑わなかった。

一華に琉架のこと、話しておけばこんなことにならなかったのかもな。
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