私は貴方に、叶わない恋をした。【続編】






新生児向けの売り場を見つけると、ヤスはカゴに適当に入れていく。


「…え?ヤス、選ばないの?」

その行動に驚いて、思わず聞いてしまった。

「だって、出産祝いのプレゼントって何あげたらいいかわかんないし。今思い出したけど、女なのか男なのか聞いてないし」

ヤスの言葉に、ぽかんとしてしまう。

プレゼントの催促しといて、女の子なのか男の子なのか教えていないなんて…

しかも、ヤスにとっては父親違いの妹?弟?になるわけで…

「…そうだね。それは、選びようがないね」

本当に、複雑。


「でしょ?だから、適当でいいんだよ」




私なら自分を捨てた母親に子供ができてプレゼント催促されたらキレるし、わざわざ買いに来たりしない。



ヤスは、どんな気持ちで選んでいるんだろうか?





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