私は貴方に、叶わない恋をした。【続編】

沢先生に対して、今の私には怒りしかない。

何であんな言い方をするのか、何でヤスと私をそういう風に見ているのか、どうして信じてくれないのか。



「…わかりました。永井」


「！」


「誤解が解けた。教室に戻っていいぞ」

…誤解が解けた？


意味がわからず茫然と座ったままでいると、沢先生が戻ってきた。



「…加藤はいつでもお前を守ってくれるんだな」


ヤスが？


そう言った先生を見返すと、表情が歪んで見えた気がした。



ドキン。


先生ー…？




「廊下に加藤がいる。授業に遅れずに、教室に戻るんだぞ」


そう言いながら、先生は会議室から出て行った。



先生どうしてあんな表情をー…

って、もう関係ないじゃん。先生のことは。




廊下にヤスがいるんだ！行かなきゃ。


椅子から立ち上がると、会議室から出た。