私は貴方に、叶わない恋をした。【続編】
【好きだけど、どうしようもないことがある。】
それが、先生に恋した結果だった。
「ヤス!ごめん、待たせて」
下駄箱に寄りかかっているヤスに声を掛けた。
「いや、こっちこそ急にごめん。行こうか?」
ふっと笑って言ったヤスの表情は、金髪じゃなくてもキラキラして見える。
綺麗なのは髪だけじゃなくて、ヤスの全部が綺麗なんだと最近気付いた。
そのことに周りも気付いたみたいで、特に女子からの視線が痛い。
「どうしたの?」
「へ!?」
ドキン!!!
どアップで、ヤスが顔を覗き込んできた。
「なんか、悩み?」
近い!
綺麗な顔が近い!!
「ううんっ!」
「なら、いいけど。永井はすぐに考え込むから」
び…びっくりしたー…
ドキドキする心臓を抑えるように、胸に手を当てた。