私は貴方に、叶わない恋をした。【続編】
恐る恐る、俯いていた顔を上げる。
「それは、夏休みの話?」
首を傾げたヤスと目が合った。
「いや、冬休みの話…」
って、さっき言ったよね。
「「…」」
お互い目を合わせたまま、無言になる。
「…そっか…」
溜め息をつきながら、ヤスが俯いた。
あれ…呆れてる?
「ヤスっ…私、今回はわざとじゃないし…逆に、補講になってどうしようかって悩んでるぐらいだしっ…」
何故か焦って、言い訳がましいことを言ってしまう。
「…ははっ」
「!」
笑いながら、ヤスが顔を上げた。
「永井のだけ飛んでったんでしょ?すごいね!はははっ」
腹を抱えて、ヤスが笑っている。
「!!そ…そんなに笑わなくてもっ」
笑われているはずなのに、何故かほっとする。