私は貴方に、叶わない恋をした。【続編】
「そんなに気にすることないんじゃない?」
「!」
「補講って言ってもずっと、沢せんせーが一緒にいるわけじゃないんでしょ?あつ…」
ヤスがコーヒーを飲みながら言った。
「え…あ、うん」
夏休みの時は、ほとんどいなかった。
ただ、私が告白して沢先生が答えてくれた後は、ずっと一緒だった。
「じゃあ、気にすることないよ。もし、本当に気まずかったら俺も補講に付き合うし?」
「お待たせしました。ミルクティーになります」
「え!?」
驚いた声と、店員さんの声が重なってしまった。
「あ、すいません…」
店員さんが目を見開いて驚いている。
「…ごゆっくりどうぞ。他のお客様もいますので、声のボリュームはお気をつけくださいませ」
「…すいません」
店員さんに注意されてしまった。
恥ずかしくて、俯く。
「…はは!」
ヤスが肩を震わせて笑っている。
「…もう」
ヤス、笑ってばっかり。