私は貴方に、叶わない恋をした。【続編】
「ごめん、ごめん。永井、怒らないで?」
「別に怒ってないけどさ…」
謝っているはずなのに、ヤスの表情はまだ笑っている。
もう…ヤスはー…
気分を落ち着かせるため、頼んだミルクティーを飲んだ。
「あ…でも、また俺と一緒にいると変な誤解されちゃうかもね」
「…え?」
手に持っていたコーヒーカップを、テーブルに置いた。
「また、永井に迷惑かけちゃう」
申し訳なさそうにヤスが言った。
「迷惑だなんて…」
"もう迷惑かけないから¨
あ…
ヤスが、風邪で休む前に言っていたことを思い出した。
あの言葉の意味はー…
「ヤス…」
「ん?」
コーヒーカップを持つ手に、力がこもる。
「風邪で休む前に、"もう迷惑かけないから"って言った後からもしかして…私のこと避けてた?」
気になっていたことを、勇気を出して聞いてみた。