私は貴方に、叶わない恋をした。【続編】
「あぁ…うん。実は…俺と出会ってから永井、呼び出されてばっかりでしょ?何か、悪いなっ思って」
ヤスが、持っていたコーヒーカップを置きながら言った。
「そんな…私はそんな風に思ってないよ」
だって、ヤスはー…
「でも、周りはそういう風に見てくれない」
ドキ。
真剣な目のヤスと目が合った。
…そうだけど。
テーブルに置いた手に、力がこもる。
「だから、距離を取ろうと思って。永井が悪いわけじゃないよ?ただ、これ以上俺といると内申にも響く可能性だってある」
確かに、何回も呼び出されたら内申に響くかもしれない。
けど、けど!!
「…私は、呼び出された後もヤスのこと探してたよ?冬休みに、また補講が決まった時もヤスに話を聞いて欲しくて…」
私は、ヤスに迷惑をかけられたとは思ってなかった。
「ヤスは、沢先生のことで私の背中を押してくれたの。唯一、沢先生のことを知ってるのもヤスだけだし…だから、迷惑じゃないよ。むしろ、助けてもらってばかりで…申し訳ないぐらい」
あの時、ヤスがいてくれて良かったと思っている。