私は貴方に、叶わない恋をした。【続編】
「そう言ってもらえると、嬉しいよ。ありがとう、永井」
キラキラの笑顔でヤスが言った。
ドキ。
「う…ううん。私も…ありがとう」
あまりにも眩しくて、目を合わせられず俯く。
本当、ヤスは綺麗ー…
見た目だけじゃなくて、中身も素敵なんだろうなって思う。
沢先生とのことがなかったら、ヤスと友達にもなれなかったんだろうなー…
クラス違うしー…
「昨日のお礼に、ここはおごるよ。遅くなる前に帰ろう?」
ヤスが伝票を持って、立ち上がった。
「え!?あ、うん」
慌てて立ち上がり、レジに向かうヤスの後を追う。
「今の男の子、カッコ良くない?」
「私も思った!!一緒にいる子、彼女かなぁ」
席と席の間の通路を歩いていると、そんな声があちらこちらから聞こえてくる。
やっぱ、皆もそう思うよね。
でも彼女じゃないけど、私。
私はー…
ヤスの友達…?