私は貴方に、叶わない恋をした。【続編】
【好きだけど、どうしようもないことがある。】
それが、沢先生に恋した結果だった。
けど3ヶ月経った今、沢先生は離婚すると言っている。
全てが片付いたら、沢先生に恋した結果が変わるー…
「あっそ。それならいいけど」
「!」
呆然と沢先生を見ていた顔を、ヤスに向けた。
「じゃあ、永井。俺、先帰るね」
「え!?」
ヒラヒラと手を振り、ヤスは美術室から出て行く。
「ヤスっ…ちょっと…」
慌てて追おうとする。
「永井!」
が、名前を呼ばれ止まった。
「今日で補講終わりだから、課題は準備室に置いておいて」
名前を呼んだのは、沢先生。
「…はい」
そう言うと、沢先生は準備室へと行ってしまった。
しー…んと静まり返る美術室。
「…って」
呆然としている場合じゃない。
ヤスを追いかけなきゃ!
慌てて、美術室から出た。