私は貴方に、叶わない恋をした。【続編】
「永井、その表情は勘違いしてるでしょ?」
「だって…」
高校生がベビーショップに買い物に来るって…
「離婚した母親が再婚して、子供が産まれたんだって」
「え!?」
「久しぶりに連絡来たと思ったら、その報告。ついでに、出産祝いもくれって催促」
淡々と話すヤスに対して、こっちは衝撃的すぎて言葉も出ない。
確かヤスの両親ってお互いに好きな人が出来て離婚して、ヤスが邪魔になったから一人暮らしさせてるってー…
え…そんなヤスに対して、出産祝いの催促ってー…
ヤスは何とも思ってなさそうな表情してるけど、複雑すぎる。
「で、こんなとこ一人で入れないから、永井に付き合ってもらおうかなっと思って。行こ」
「え!?ちょ…」
ヤスに手を引っ張られるように、店へと入った。