私は貴方に、叶わない恋をした。【続編】



この声まさかー…



起き上がらせた身体に、力がこもる。




「大丈夫?永井」




「…ヤス」


ドアから顔を出したのは、制服姿のヤスだった。


「入るね」


そう言い部屋に入った、ヤス。



どうして、私の家にー?



さっきよりも、身体に力がこもる。




「突然来てごめん。驚いたよね?」


ヤスがベットの側まで来た。



「う…ん」


驚きすぎて、言葉が見つからない。




「今日配られた課題、持って来た」


ヤスは鞄から数枚のプリントを出すと、机の上に置いた。




「後、今日までの提出物を預かってくるように頼まれたんだけど…」


ヤスの行動を茫然と見てしまう。





「永井?」

「え!?あ…提出物ね…えっとー…」



昨日の出来事だというのに、ヤスの態度はいつもと変わらない。




< 77 / 107 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop