私は貴方に、叶わない恋をした。【続編】
手に持っているブレスレットを、強く握り締める。
「ヤス…一つ聞いていい?」
「…何?」
ヤスと目を合わせようとするが、合わない。
ドクン。
やっぱり、避けられてる…
「…っ」
けど、このブレスレットの意味を知りたい。
「ヤスがくれたブレスレット…選んでくれた時に、私にピッタリだと思ったんだよね?」
恐る恐る聞いてみる。
「どうしてピッタリだと思ったの?」
ヤスをじっと見つめて話したが、ヤスはずっと目を逸らしたまま。
ドクン。
ドクン。
「…」
目が合わない。
…やっぱり、もうダメなのかなー…
ブレスレットを握り締めていた手の力が弱まる。