私は貴方に、叶わない恋をした。【続編】
「…チューリップの花言葉って知ってる?」
「!」
諦めかけ俯いていると、ヤスがボソッと小さな声で言った。
「…ううん」
俯いた顔を上げると、ヤスと目が合った。
「チューリップは、花の色によって花言葉が違うんだ。赤は、¨愛の告白¨¨真実の愛¨」
切なげに笑って、ヤスが言った。
愛の告白?真実の愛?
手に持っているブレスレットを見つめる。
「黄色は、¨望みのない恋¨。白は、¨失われた愛¨。ピンクは、¨誠実な愛、愛の芽生え¨」
ヤスが言った通りの色のチューリップが、ブレスレットに付いている。
でも、その花言葉が私にピッタリってー…?
ブレスレットに向けていた視線を、ヤスに向ける。