私は貴方に、叶わない恋をした。【続編】
「沢先生のことで悩んで泣いて、それでも沢先生が好きで…その一途な想いを、俺にも向けて欲しいと思ってしまったんだ」
ドキン。
ヤスの真剣な眼差しに、心臓が高鳴った。
「だから、チューリップのブレスレットを選んだ。沢先生への恋は、望みのない恋だった。けど永井は、真実の愛で沢先生に伝え続けた。その愛は実ったけど、すぐに失ってしまった」
花言葉の意味を説明するように、ヤスは話す。
「その失った後でもいい。永井と俺に、愛が芽生えればいいなって思って送った」
このブレスレットの意味は、ヤスから私への告白ー…
「…っ」
…何で気付かなかったんだろう。
胸が締め付けられ、苦しくなる。