私は貴方に、叶わない恋をした。【続編】
【6】私は、貴女が好き
「じゃあ、俺帰るね」
「え!?」
考え込んでいると、ヤスが部屋のドアに向かって歩き出した。
「課題は、沢先生に取りに来るように言っとく。体調悪いのに、長々と話してごめんね」
背を向けながら、ヤスがそう言った。
「え…ちょ…ヤス!?」
慌ててベットから、立ち上がろうとする。
私はまだ、何も答えてないのに。
「…ヤス」
このまま別れたら、今度こそ二度と話せなくなるかもしれない。
そんなのー…
「ヤス!!!」
嫌だ!!!
大きな声で、名前を呼んだ。