私は貴方に、叶わない恋をした。【続編】
「…永井、それは告白?」
やっと、ヤスがこっちを見てくれたと思ったら、ベッドの側まで寄ってきた。
「!」
ドキン!
近距離で見つめられる。
「う…あ…」
久しぶりにヤスを近距離で見て、ベッドの上だが少し後ずさりしてしまう。
相変わらず、綺麗な顔ー…
「逃げないでよ」
逃げ腰になっている身体を、グイッと引き寄せられる。
「ねぇ、永井」
「う…」
ヤスの瞳に顔が写るぐらいの距離で見つめられる。
さっきまでの威勢が、ヤスに負けてしまう。
「…俺、意外と嫉妬深いけどいい?」
「嫉妬っ?!」
もがいてヤスから離れようとするが、力が強く離れない。
「永井、顔真っ赤」
「!」
それは、ヤスとの距離が近いからー…
「それに、さっきよりも熱くない?」
「!」
ヤスの手がおでこに触れた。
ドキ。
ますます、身体が熱くなってきたような気がする。
「そんなこと…」
あれ…
「永井!?」
クラっと目の前が歪む。
「永井!」
ヤスの声が聞こえるが、返事ができない。
目の前が真っ暗になった。
ー……