Visual My Brother
客観的な私が私を叱った。
何楽しそうに話してるワケ?
目の前にいるの、大嫌いって
今まで思ってたじゃん。
ずっと行方不明になってて、
帰ってきたと思ったら
他人だった。
なのに仲良くするなんて
ちょっと優しすぎだ。
他人なんて冷たくしていい。
お兄ちゃんじゃないだろう、
こいつは。
「お風呂入る」
私は立ち上がりながら言った。
「まだお湯入ってないぞ」
「・・・シャワーでいい」
ネロは私の様子にぎょっと
したらしく、私を見る。
「もう少し待てって」
待てない。お湯が入るまで
2人でこの空間にいるのは
つらい。
私はネロを無視して
階段を登っていった。
何楽しそうに話してるワケ?
目の前にいるの、大嫌いって
今まで思ってたじゃん。
ずっと行方不明になってて、
帰ってきたと思ったら
他人だった。
なのに仲良くするなんて
ちょっと優しすぎだ。
他人なんて冷たくしていい。
お兄ちゃんじゃないだろう、
こいつは。
「お風呂入る」
私は立ち上がりながら言った。
「まだお湯入ってないぞ」
「・・・シャワーでいい」
ネロは私の様子にぎょっと
したらしく、私を見る。
「もう少し待てって」
待てない。お湯が入るまで
2人でこの空間にいるのは
つらい。
私はネロを無視して
階段を登っていった。