Visual My Brother
8時15分。
「やっば、遅刻するって!!」
私は一人で叫ぶと急いで階段を
駆け上った。
学校は30分からだ。
確立は少ないが、がんばって
走れば間に合うかもしれない。
ドタドタとやかましく階段を
激しく上って二階に到着すると、
突如私はハッとした。
ネロの部屋ってどこだー!?
この廊下にドアは6つある。
そのうち1つは私の部屋なので
のこりは5つとなる。
一つ一つ地道に開けて
いくしかない。
私はすぐ近くにあったドアの
ノブをひっつかみ、引っ張る。
一つ目。
トイレだった。少しショック。
二つ目。
何もないただの空き部屋。
三つ目も空き部屋。