Visual My Brother

 つか。




なんで私の家の中にちゃっかり
入ってきてるんですかおっさん。




「いやー狭いねぇ玄関」

おっさんは汗を拭き拭き私の
玄関にでかい尻をのせる。



狭いのはあんたがデカイからだ。
と言ってやりたい。



「あ、荷物運ぶよぉ」

おっさんは立ち上がり、私の
ナイキのエナメルバックに手を
のばした。



ぎゃぁぁぁエナメルがぁぁ!!!

油まみれに!!
よりテカテカになる!!!






「いいですやります結構です!」


私はあわててストラップ部分を
持とうとしたが





「いいよぉ、こういうのは
おじさんみたいな人に任せて」



軽々ともたれた。
しかもわざわざバック部分を。
指紋と油でみごとに
テカテカになった。








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