Visual My Brother
私は9歳だった。
たまっていた学校の算数の
ワークに自分の部屋で
格闘していると、





「いい加減にしなさいっ!!」



とお母さんの怒鳴り声、
というか咆哮が家中に響いた。



私は驚きに心臓が跳ね上がる
感覚をしっかりと体に感じて、
急いで現場へ向かった。







そこは
野次馬が嬉しそうに来る様な
空気じゃなかった・・・。




畳にお父さんがあぐらを
かいて静かに座っていて、
お母さんは身を座っている
体勢からのりだしていた。
さっき怒鳴ったからだろう。



お兄ちゃんは2人の正面に
座っている。



そこに来た私はどうしたら
いいか分からなかった。



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