Visual My Brother

「じゃ、失礼して」


「ええええええ!!!
止めてくださいよ、大体
皿もフォークもないのに
どうやって食べ」






手でわしづかみにして、
そのままペロリ。





豚かこいつは・・・。




「ん、おいしかった。
ユキちゃんも食べる?」



「いや、いいです、もう」



しぶしぶ箱だけ受け取った。



私の分がおっさんに食われた。
残りの1個はネロだけにでも
渡そう・・・。







テレビ局の中に入るといきなり
おっさんにスタジオ近くの
廊下まで連れて行かれた。





収録中のピリピリとした空気と
人の慌ただしさに私も関係ない
のに緊張してしまう。



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