Visual My Brother
「これ持って行って」
「スケジュールには次は
トークの予定で・・」
「早く行け!!」
色々な怒声や命令が飛び交う。
おっさんが私の気持ちを
読み取ったのか、やさしく
話しかけてきた。
「ネロ様はたぶん今
バラエティに出てると思うから。
それまでもう少し待っててね」
まだ収録中か。
はやく終わってくれないかな。
とりあえず私はそこにある
黒い簡単なイスに座った。
おっさんも隣に座った。
・・・こ、こんな密着しなくて
いいんじゃない?
本当にピッタリと私に
くっついてる。
でかい尻が当たっているのが
わかる。
もうイヤ、ネロの奴さっさと
トーク終わせてよ、
おっさんがきもい・・・。