Visual My Brother
ぎゃ、逆パカ。
けっこうヒドイ・・・。


「わぁぁぁああ!!!
な、何するんですか!」


「保存したのまで消すの
めんどいから壊した」



「そ、そんなぁ・・・」


「これ機会に新しいの
買えばいいだろ。喜べ」





ネロはケータイの残骸を
おっさんのシャツの
ポケットにつっこむと、
私の方を見た。





「お前も帰れよ。
ここは一般人立ち入り禁止だ」



気づいてないのか。
仕方ない。
気づかせよう。




「一般人じゃないから」


「あ?じゃあ社会見学か?
珍しいな、中学生が」







そうじゃないんだけど。

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