純愛小説家
†† プロローグ ††
人は。
衝動に突き動かされて生きてく生き物だ。

時にはそれを抑えられても。
何かしらの衝動に逆らうことが出来ず。
衝動のまま、動いてしまう。


俺にはきっと、一生そんなことはないと思っていたし。
衝動に突き動かされるようなヤツでもない…思っていた。

衝動的に…なんて、あり得ないだろう、と。

少なくとも、それまでの俺にはなかった。

“その時”までは…。

おそらく。
その行動に一番おどろいてたのは、他の誰でもない。

俺で。

ただ、後にも先にも。
俺が衝動的に動いたのは、それが最初で。

最後だった…。
















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