純愛小説家
そろそろ。
俺は、三嶋への想いを抑えなきゃいけなくて。


「あ…。これうまい」
「ほんと?良かった」


仕事だけじゃない。
三嶋と俺の。
“時間割”も、作り始めなきゃいけない…。

後悔の、ないように…。

かと言って、俺の気持ちだけを優先させてもいけない。

正直。
時間割を作るのは、得意じゃないけど…。

俺はうまく、フェードアウトすることが出来るだろうか……。


「これはね。叔母仕込み」
「カフェの?」
「うん」
「レシピ、書ける?」
「えっ?」
「や。俺も作ってみようかなって」
「え、宥、料理できるの?」
「出来るよ。大学の時、イタリアンの店でバイトしてたし」
「そうなの!?いつも外食したがるから…。また宥の、意外な一面!」
「や…。買い物とか面倒で…。じゃあ明日。俺が作る?」
「ほんと!?」
「ほんと」

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