純愛小説家
強引でもなんでもいい。
もしふたり。
人目を気にせず、一緒に過ごせたなら。

前に進める気がした。

少しは、満たされると…。


「何泊できる?」


三嶋は、しばらく戸惑いを見せた後。
俺の押しに負けたんだろう。


「この強引さも。意外な一面だね」


苦笑いを見せつつ、頷いて。


「じゃあ、決まりだな」


その次の日。
俺はグアム行きのチケットを手配した。









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