純愛小説家
「まだ、着いたばっかりだし、明るいし…。私、汗もかいて…」


更に逆の肩紐も下ろすと、背中に…。


「…っ、宥…」
「ごめん…。我慢、できない…」
「えっ?や…、宥っ!?」


そして俺は、後ろから三嶋を抱きかかえて、いわゆる【お姫さま抱っこ】をすると。
そのまま、フカフカのベッドに優しく降ろした。


「待って…。嘘、でしょ…?」


口では抵抗していたけど。


「…やだ?」
「だって。シャワーにも…」


潤んだその瞳は、決して拒んではなくて。


「ン……───」


俺はその唇をふさいだ。

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