純愛小説家
「エアコンなんてつけてたら、ひかりを直に感じられないだろ?」
「!ン…っ」


さらさらな肌で抱き合うより。
汗ばんだ肌の方が、よりリアルに感じられる。


「あッ……」


三嶋の声が、そんな俺を、挑発する。


「ン…っ…」
「ひかり。もっと、声だして…」
「んン!」
「そう。もっと…」


こんな抱き方をしたのは、初めてだったと思う。


「ン……」


俺はかなり夢中で。

いつものように、丁寧になんて脱がせられなかった。
引き裂いてしまうんじゃないかって程。


「や、あ…!宥…ッ…」


余裕すらなくなっていた。

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