純愛小説家
俺が三嶋にあげられるもの。

それは、記憶に残る思い出と。

…小説。

そう、俺たちは。
ただの、


“一緒にいられる”


関係でしかなかったから…。

最初から。
お互いわかっていたこと…。

そう。

最初から……。


「宥、急いで!次つぎ!」


三嶋のスケジュールはかなりハードだったけど。


「ひかり。ハリキリすぎ」


その分、余計なことを考えるヒマもなく。
ただ単純に、楽しかった。

三嶋も。
それを見越してのプラン作りかもしれない…。

ただひたすら。

ここでしか見られないものを見て。
ここでしか出来ないマリンスポーツを楽しんだ。

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