純愛小説家
8.カウントダウン
日本に戻って1週間。
俺はまだどこか、あの熱帯夜の余韻を引きずったまま。
藍田と打ち合わせをしていた時だった。
「なんか。お前も日焼けしてんな」
「…も?」
「や。昨日、一昨日かな。三嶋もいい色に焼けてたんだよなぁ~」
瞬間。
─やべ…
ドキッとた。
勘がいい藍田。
「そうなんだ」
もしかして、気づいたんじゃないか…って。
「海、行ってたらしいんだけど」
三嶋とのことは、もちろん誰にも話してなかった。
「へぇー…」
「うーん。まさかお前ら、一緒だったとか…」
「はっ?」
「なんて。あるわけねーか」
俺はまだどこか、あの熱帯夜の余韻を引きずったまま。
藍田と打ち合わせをしていた時だった。
「なんか。お前も日焼けしてんな」
「…も?」
「や。昨日、一昨日かな。三嶋もいい色に焼けてたんだよなぁ~」
瞬間。
─やべ…
ドキッとた。
勘がいい藍田。
「そうなんだ」
もしかして、気づいたんじゃないか…って。
「海、行ってたらしいんだけど」
三嶋とのことは、もちろん誰にも話してなかった。
「へぇー…」
「うーん。まさかお前ら、一緒だったとか…」
「はっ?」
「なんて。あるわけねーか」