純愛小説家
おそらく。
もう、かなり。
限界に近づいていたんだろう。

藍田を頼ろう、思うほど。
追いつめられて…。





──

「宥?ひーろー」
「…えっ…?あ、わりぃ…」
「いいけど。コーヒー、ここおくね」
「あぁ…。サンキュ」
「仕事、大変なの…?」
「んー…」


気がつくと。
三嶋の前でまで、考え込んでしまう俺がいた。


「大丈夫…?」
「ごめん。一緒にいる時に…」
「ううん。私も。今日は帰るね」
「えっ…?」
「ゆっくり仕事して」
「…ん…」

< 134 / 298 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop