純愛小説家
でも。
涙を拭いて、モニターを見ると。


「…なんだ…?」


そこに映っていたのは、目深に帽子をかぶって、サングラスをした。
多分、女、で。

ひかりじゃ、ない。

あと、この部屋を知ってるのは藍田だけ。

俺は、部屋番を間違えたんだろうと、そのままモニターを切る。

でも…。


─ピンポーン…


また。
ベルが鳴って。


「…なんだよ…」


モニターを見ると、やはり同じ相手。

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