純愛小説家
琴音はいつも突然だけど。

このタイミング。

もしかしたら、俺が呼び寄せたのかもしれない。


「さっぱりしたぁ。ありがと」
「昨日。よっぽど疲れてたんだな」
「えっ?」
「琴音がシャワーも浴びずに寝るなんて」
「これでも売れっ子ですから~。っていうか、お腹すいた」
「今あっためる」
「うん!ありがと」


思えば。
いつも、そういうタイミングだった気もして。

失踪…扱いは今回が二度目だけど。
別れてからも、琴音はちょくちょく会いには来ていて。

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