純愛小説家
きっとそこに。
罪悪感がないからなんだろう…。

お互い。
自然体でいられる。

どこかぎこちない。
俺と三嶋とは違って…。


「…ひかり…」


それでも。
俺が逢いたいのは、三嶋で。
声が聴きたいのも…。


─宥…


「……………」


いくら何もないとはいえ。
他の女(しかも元カノ)を泊めておきながら、こんなことを思うのは違うんだろうけど。


─カチャ…


パソコンを開いて、東京に送るファイルをチェックしながら。

俺は三嶋を想った。

三嶋も俺を。
想ってくれてるだろうか…と…。
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